

【長岡の鉄工業の歴史と未来への責任】
長岡の鉄工業は、明治中期の東山油田開発を契機に、石油掘削機械の製造・修理が求められ地元の鍛冶屋が鉄工業へ発展し長岡の経済を支えました。
現代では工作機械、機械加工、板金、製缶、鋳造、鍛造、熱処理、表面処理などの基盤技術を持つ企業をはじめ、電気・電子機器、液晶・半導体技術に強みを持つ企業や、開発・設計から組立まで一貫して行う企業など、地元発祥のものづくり企業が多く、全国・世界の製造業において重要な拠点となっています。
近年、戦争や紛争、経済の不透明さ、円安や物価高、エネルギー価格の高騰、異常気象などにより、私たちを取り巻く環境は日々変動しています。特に中小企業の我々にとっては、今後も厳しい状況が続くと予想されます。
こうした不安定な時代を生き抜くために、次世代の企業を担う経営人材が広い視野を持ち、新たな知識や技術に触れることで、企業人として成長し、企業の業績の向上・経営の安定・ビジネスチャンスの創出に繋げていくことが当研究会の意義と考えています。
【地域貢献・交流事業】
8月1日に行われる慰霊・復興・平和への祈りをテーマにした「長岡まつり平和祭慰霊神輿渡御」に、代々受け継がれているオリジナル神輿と纏を持ち寄り、会員・OB会員と一般参加者合わせて総勢100名以上が一体となり神輿に思いをつなげ担ぎます。
9月2日には、1982年からOB会員の皆様や趣旨にご賛同いただいた企業・団体・会員企業のご協力を得て、不要な屑鉄を回収・換金し、浄財として市内の福祉施設や養護施設へ物品を寄付する活動である「屑鉄集め」を実施いたします。
また、子供たちにものづくりの楽しさや魅力を伝え、ものづくりへの興味を持っていただける機会を提供する体験活動を行います。
【つなぐ】
2026年度には、当会発足55周年、長岡平和祭慰霊神輿渡御への参加30回目を迎える節目の年となります。しかし、一昨年度から要職を務めてこられた方々の卒業が続き、新型コロナウイルス感染症拡大後に入会した会員が半数以上を占めるなど、従来の活動様式を知る会員が卒業を控えており、会員数の減少という課題とともに、世代交代の過渡期を迎えています。このような状況において、私たちは「お互いに助け合い支え合う相互扶助」の精神のもと、会員一人ひとりが成長できる学びの機会を提供し、「人材」を「人財」へと育成し、次世代につなげることを意識した定例委員会や各事業を展開していきます。
そこで、2025年度の活動方針として、「つなぐ」を掲げました。「つながり」「関り」「絆」「結びつき」「支える」といった視点から、次世代に向けて「つなぐ」ことを目指します。また会員同士やOB会員、他社や他者、団体、地域、関係機関との「つながり」を深め、互いに支え合いながら、行動できる1年にしていきます。